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法 華 経CONCEPT

妙法蓮華経

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 法華経は、インド大乗仏教初期に成立した経典で、仏教経典の中の最勝の経典といわれ、原典はサンスクリット語で書かれました。これを梵本法華経といっていますが、梵本もたくさんありそれぞれ差異があります。さらにネパール本、ギルギット本、中央アジア本などあり、また漢訳の「法華経」も多数存在しています。なかでも四〇六年に亀茲で生まれた鳩摩羅什(くまらじゅう)により、漢訳された「妙法蓮華経」は、もっとも広く読まれ、中国や日本の仏教の歴史に多くの影響をもたらしました。

 法華経は、「睡蓮の花が泥の中で育ち泥に染まらず美しい花を咲かせるように、泥のように汚れたこの苦しい世間にあっても、人はその悪しき泥に染まることなく美しい花を咲かせるような生き方をしなければならない」と説いています。

 その生き方を菩薩行(ぼさつぎょう)といい、人は菩薩行を積み、生きなければならないと説いています。

 「法華経」の一章から十章までは、方便品を中心に「仏性の平等」「諸法の実相」を巧みな譬喩で、声聞、縁覚、菩薩の三乗が釈尊の教化の手段として機根に応じた方便で、いずれも成仏への一仏乗の道に帰するとされています。つまり、人間は千差万別でいろんな人がいるが、心身ともに完全円満な仏になる仏性をもっていることを覚って修行することの重要性が教えられているのです。

 「法華経」の中心は十五〜十七章、二一〜二二章の五章で「本仏の実在」の真理が説かれています。釈尊は永遠の昔にさとりを完成されて、大慈悲心により絶えることなく衆生を教化される久遠の本仏であり、一切衆生を救済される常住不変の本仏であると説かれています。

 そして、寿量品が中心に、法界には無限の時間、空間に本物が存在し、一切の神、仏はここから出ており、人間最終の帰着もここに存するということが教えられています。

 人種、民族、優劣、善悪で人間に差別があるように考えるのは誤りで、本来平等無差別であり無始以来久遠の本仏の愛子であり、人類は本仏を中心として平等互恵の精神で生きることが理想であると教えているのです。

 「法華経」の十二章の提婆品と二五章の普門品偈は五世紀の羅什訳にないので後から加わったとみられています。

 経典全篇を通して一つの言葉に幾つもの意味があり法華七喩に代表される譬喩が多く存在するため、一見物語のようで易しそうですが、その解釈の奥は深く、方法も人によってさまざまなものとなっています。

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