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 ご本尊・ご守護神・お位牌を祀るお仏壇の前に座った私たちは、まず「お灯明・ローソク」に火をともし、お線香に火を点じ、リンを打ち鳴らしてから合掌・礼拝し、おごそかに「勧請」します。「これから御法味を捧げます(読経・唱題します)から、どうぞお出でください」といった意味のご招待の言葉であり、「ご本尊さま、ご守護神さま、ご先祖さま、おつとめをいたしますから、どうぞお受けください」と言上されても結構です。

 「勧請」のつぎには、法華経の中でも重要とされています「方便品第二」「寿量品第十六(自我偈)」、時間があれば「自我偈」は一回に限らず三回繰り返して読誦するのがよいでしょう。

 人によっては「お経のフシがわからないから読経しない」と言われますが、読経は歌謡曲とは違うのですから、上手下手を競う必要はありません。お説教をお釈迦さまにかわって代読するのであり、要するに声に出して棒読みにすればよいのですから、字の読める人は、どなたでも読経し、お釈迦さまの代理をつとめるべきです。もちろん、大勢の人と一緒に読経する時には「そろえる」ために、伸ばす所、ちぢめて読む箇所がありますので、覚えるときにはそのフシも覚えこむことがあとあとのためには便利であるのはいうまでもありません。

 皆さまの多くは、「勧請文」と、終わりに述べる「祈願文・回向文」を省略されているようですが、他家を訪問するとき「こんにちは」と挨拶し、用件がすんでから「さようなら」と言って帰り、来客があれば「いらっしゃい」に始まって「お気をつけになってお帰りください」で終わるのと同じく、おつとめの場合にも「勧請」し、「読経・唱題」し、「祈願・回向」するようにしましょう。

 時間がなくて、おつとめできない人は、献灯・献香し、リンを打ってお題目を三回となえて拝礼するだけでもやむを得ません。時間のあるときは、お題目だけを二、三十分間となえるよりは、勧請・方便品・自我偈と形の整ったおつとめをした方がよいのです。

 最後の回向は、一番簡単には「ご本尊さま、ご守護神さま、どうぞお守りください。ご先祖さまがた、どうぞ成仏してください。南無妙法蓮華経」でもかまいません。



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