ご相談・お問い合わせはTEL.0795-87-0090 | |||
![]() |
〒669-3812 兵庫県丹波市青垣町小倉809 |
人間の一生は一回きりで、生命も一つしかありません。二度と手にはいらない生命を生きているのですが、生命はどこからきたのか不思議です。 生命が母親の卵細胞で育まれ、人間として生まれたのですが、その母親もまた母から生まれていますので、どんどんさかのぼると地球の歴史にまで到達して46億年以前にその源があったということになります。 父と母の縁で子供は生まれますが、その先祖も、父の両親、母の両親とさかのぼりますと4人、8人、16人と増加して、大化改新頃までということになると85億人の先祖の縁があって自分が生まれたのです。 そのように考えますと生命は宇宙から与えられたということになります。 仏教の源流をしらべますと、古代インドの宗教的伝統に到達いたします。釈迦生誕のもっともっと昔に源があるのです。5000年前にさかえたインダス文明に、シバ神の原型や、ヨーガ、火葬の風習があり、悪霊崇拝とか、性器崇拝、蛇神信仰などがあったといわれています。 「ヴェーダ」というのは知識のことですが、この知識は生活習慣的な知識であり「神聖な啓示」とか「霊験の知識」というようなもので、幾百年もの経過の中で成立し、口伝され伝承されたものです。 当然のことながら仏教も、古代インドの伝承をうけついでいます。仏教経典にある宇宙観もその一つです。「三千大千世界」とか「須弥山」あるいは「四劫説」にもインドの伝統的宇宙観、自然観が表明されています。 須弥山は世界の中心の高い山で、まん中まで海中に没しており、中腹の四方に四天王の宮殿があり、この山のまわりを、日、月が廻っているとされます。しかし、これは小世界であり、この千倍の小千世界、その千倍の中千世界、さらにその千倍の大千世界があり、宇宙には百億の世界があり、それを三千大千世界といい、その世界を法身仏の「久遠の本仏」が守護しており、すべての小世界にも本仏の化身が常住しているというのです。 |