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 生存していた人がなくなりますと霊界にたびだちましたとか、御冥福をお祈りしますとかいいますが、これらは霊魂不滅であり死後の世界を前提としています。
 霊魂はあらゆるものに宿るとされています超自然的なもののことですが、霊といわれているものには、人間の身体に宿る霊魂と死霊とか精霊とかいわれている人間以外のものに宿る霊と浮遊霊とがあります。
 そして、霊魂や精霊で神としてまつられているものや、霊魂が遊離したとか憑依することにより、夢、幻覚が起ったり、病気の原因となるとされたり、予言ができたり、幸、不幸がおこるとされたりで霊能者が活躍しています。

 生者の霊魂が遊離することを生霊(イキリョウ)といい、死者の霊が死霊といわれています。死霊は子孫より祀られて供養されると清らかな霊となり、祖霊に昇格しますが、さらに祭祀を重ねていると子孫を守護する霊になるといわれています。
 また非業の死をとげた霊はこの世に未練を残して死にますので、この霊は怨霊となり、この世に災厄をもたらすといわれており、この鎮魂のため祭祀をするのが御霊会です。
 お盆には先祖の霊がかえってくるので迎え火で迎え、お盆がすぎると送り火で送る年中行事もあります。こうした観念は何時頃から信じられたのでしょうか。

 猿人(アウストラロピテクス)が出現したのは400万年前で、明石原人は100万年前といわれていますので随分古い話です。日本人の先祖とされています沖縄より発掘された港川人は約2万年前と推定されていますが、抜歯の風習があり霊魂観念をもっていたとされます。
 最近の研究では、日本人の先祖はインド南部、東南アジアの人々が沖縄を経由して日本に定住したとされていますが、この人々が霊魂不滅を信じていたようです。

 人類の起源はアフリカにあり、アフリカの中央部のビクトリア湖から流れ出しているナイル川はエジプト領内を通って地中海に流れこんでいますが、このビクトリア湖から川を下ってエジプトへ入り、ナイル川流域に住みついた人々が、太陽崇拝をしており、神の国は東方にあると考えて移動し、ついに日本へたどりつき定住したともいわれています。
 古代のエジプト人は来世に強い関心をもっていたようで、権力者たちはピラミッドや葬祭殿の建設につとめ、死後はミイラにされて神の国へ行くことを願っていました。沈む夕日に人間の死を想い、昇る朝日に人間の誕生を夢みて、死後の再生と霊魂不滅を信じていたのです。

 日本人も古来昇る太陽と沈む夕日を拝んで、死後神の国に往生することを願っていました。
 またエジプトの王家のシンボルは蓮の華で、家具にまで蓮をつけていますが、蓮の華は汚泥の中で育ち汚れた水面で美しい華を開花させます。どこにいても汚染されず清純な状態を蓮に託して神の華とし、王の華としたのですが、この蓮はインドでも大切にされ、仏教では更に重要視されます。
 蓮華の花の上に仏像を安置し、仏前には蓮華をお供えした蓮華は、エジプトのナイル川畔に自生した植物だったのです。

 エジプトでは死が訪れると肉体から「バァ」という霊がぬけ出し、「カァ」という霊は肉体にとどまり墓に供えられたものを食べて死体を守るとされています。そして「バァ」は太陽神「ラー」のもとで安楽な生活をするというのです。
 しかし後に、現世で善行のあったもののみが死後神の国へいくことができ、「バァ」はオシリスの法廷で裁判を受け、悪行が多いと怪物アメミットに食べられ再生はできないとされました。

 輪廻転生のルーツはエジプトにありました。数多くの神々が「ラー」の化身という本地垂迹説も5000年前のエジプトに端を発しています。
 仏教はエジプトを始原とするインドの古来の観念を伝承しますが、日本でも仏教が流入するもっと前にエジプトを始原とする習俗信仰が渡来人によって伝承されていたのです。



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