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 宗祖日蓮上人は弘安五年九月八日、身延にお住い遊ばされること九ヶ年、その間お弟子やご信者の指導教育にたいへんお忙しい毎日でありましたが、お弟子やご信者のすすめにより、療養のため草庵をお立ちになられました。

 庵の内には昼は終日一乗妙典の御法を論談し、夜は竟夜要文誦持の声のみす。伝え聞く釈尊の住み給いけん鷲峰を我朝此砌に移し置きぬ、霧立ち嵐はげしき折々も山に入りて薪をとり、露深き草を分け深谷に下りて芹をつみ、山河の流れも早き巌瀬に菜をすすぎ袂濡れて干わびる思いは、昔し人丸が詠じける和歌の浦にもしほ垂つつ世を渡る海士もかくやとぞ思い遣る、つくづく浮身の有様を案ずるに仏の法を求め給いしに異ならず・・・・。
 身延のご生活が大変困窮であったことがしのばれます。

 そして、おもてむきは常陸の湯に行くとし、内心は入滅をさとられ、秋色そぞろな甲斐路を十日の旅、竹の下を経て、十八日に池上宗仲の家に着かれたのであります。
 池上宗仲の邸で、お弟子とご信者に立正安国論の講義をされ、これが上人の最後の講義となりました。
 病重く間近かに入滅を迎えられることをさとられた上人は、お弟子やご信者に法華経の教を誤りなく後世の人に伝え、信心をたやさぬようにと遺命され、そして上人の終生の願いであった、帝都(時の都、京都)布教を、日朗上人の縁者の子、経一磨(後の日像上人)に遺言されました。

 池上宗仲の邸で、お弟子や、ご信者一同涙を流しながら、合掌し声をあわせてお題目を唱えるなか、日蓮上人は眠るがごとく入寂遊ばされました。
 秋のおわりにもかかわらず、庭園の草木は、桜をはじめ、いっせいにその花を開き、上人のご入滅を飾ったと伝えられています。

 時に弘安五年(一二八二)十月十三日、午前八時、ご聖寿六十一歳でありました。この日を御報恩会式というのであります。御会式は、お彼岸や、うら盆の法要よりも、大切な報恩法要です。法華宗信徒ならば御会式法要には、必ず参詣するようにいたしましょう。

 日蓮は教主釈尊の御使ならば、天照大神正八幡宮も頭を傾け、手を合せて地に伏し給うべき也。法華経の行者をば梵釈左右に侍り日月前後を照し給う。かかる日蓮を用いぬるとも、悪く敬はば国亡ぶべし。

 妙法寺の会式法要は、十一月十三日です。



 



法華宗妙法寺本堂

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