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 お釈迦さまの十大弟子の一人に、神通力第一とうたわれた目連尊者がいました。尊者があるとき神通をもって自分の母の姿をみますと、餓鬼道に堕ちて痩せ衰えている姿がありました。これに心を痛めた尊者は、鉢に食物を盛って与えました。母は左手でこの鉢を持ち、右手で飯をつかむのですが、それが口に入る前に炎となって食べることができません。

 母の苦しみをみて堪えかねた尊者は、母がどうしたら救われるかとお釈迦さまに教えを求めました。お釈迦さまは、母の罪が重く、目連一人の力ではどうすることもできないことを述べ、それを救う道を教えました。それは、七世の父母のため百味飯食、五菜を供えて、十分の衆僧を供養し、その力にすがることでした。
 
 これから盆の期間(八月の十二日から十六日まで)中は、精霊棚を設けて、水・茶湯をはじめ、供飯、果物、野菜等を精霊棚にお供えをするようになりました。そして施餓鬼法要で先祖の戒名を記した塔婆をたて供養するのです。

 棚経は、家族全員で、法華経の法味をささげることが大切であります。盆は七日頃から墓掃除をし、家の仏壇を掃除し、仏具を磨き浄め、精霊に供える野菜果物を求め、精霊棚を設け百味五果を用意いたします。迎え火をつけ精霊を迎えて、お寺さんに棚経をあげてもらい得脱を請うわけであります。

 十三日を迎え盆、十六日を送り盆といいますが十五日に蓮の葉に飯を包んだ「蓮の飯」と「送り団子」を供え、お帰りになる精霊のみやげにするというのです。

 祭るというのは迎え、もてなすということで精霊に喜んでもらい、自分の生き方をうかがい、霊と自分とが共同飲食し自分の生き方を反省し、自分は一代ですが名は末代、人間の行為は良きにつけ悪しきにつけ先祖を傷つけることにもなるので、俗にいう“親の七光”ともなれば“末代までタタル”ということにもなるので、精霊とそうしたことを語り合うのが施餓鬼の供養なのです。

 施餓鬼は精霊をお迎えし、今は亡き人の冥福を祈り、鎮魂を願い三悪道を離脱して成仏していただく「魂」と「魂」との語り合いの時です。


 



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